Sunday, January 3, 2010

パキスタンで自爆テロ、死者93人に


パキスタンの地方閣僚ら4人が爆弾テロで死亡2010.1.3 23:14
 フランス通信(AFP)によると、パキスタン北西辺境州バグトで3日、道路脇の仕掛け爆弾が爆発し、車両で移動中のレーマン州元潅漑(かんがい)相ら4人が死亡した。犯行声明は出ておらず、テロの背景は不明だ。北西辺境州では1日にも自爆テロが発生、死者数が99人に達している。(ニューデリー 田北真樹子)




2010年のパキスタン「報復テロ増え、厳しい状況続く」 地元有識者に聞く (1/2ページ)2010.1.2


2日、パキスタン北西部で、自爆テロで倒壊した家屋のがれきの中から遺体を捜索する住民(AP)
 【ニューデリー=田北真樹子】パキスタンの2010年は、北西辺境州バヌ地区で90人を上回る死者を出す大規模な自爆テロで幕を開けた。昨年は特に後半にかけて、軍の武装勢力に対する掃討作戦をきっかけに、テロによる死者が増加した。その標的は、治安当局や軍だけでなく、住民が大勢集まる市場などにも拡大し、多くの罪のない人々の命を奪った。今年はこうした状況に変化はあるのか、パキスタン国内の有識者に見通しを聞いた。
 ■「大きな変化あるとは…」
 ベテランジャーナリストのラヒムラ・ユーサフザイ氏は「軍事作戦は複数の地域で展開されることになる。そうなると、軍事作戦への報復テロが必ず起こる。その結果、テロは昨年よりも増加するだろう」と述べ、情勢はさらに悪化するとの認識を示す。
 ペシャワル大のファッフル・イスラム教授も「今年、大きな変化があるとは思えない」と同調する。ただ、「いつまでも戦ってはいられない。政治的解決がなされるべきで、そのためには武装勢力との対話も個人的には支持する」と述べるとともに、「軍事作戦への支持が持続するよう、ザルダリ政権が安定することが必須だ」と付け加えた。


 一方、軍事アナリストのメフムード・シャー氏は楽観的な見通しを示す。同氏は「09年は最悪の年で、テロのピークだった。だが、南ワジリスタンでの軍事作戦は順調で、情勢は通常に戻りつつあり、テロも減少傾向にある」と指摘する。
 軍は、昨年10月から北西部部族地域の南ワジリスタン地区で、同区を拠点とするイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の掃討作戦を行っており、その成果を強調している。
 この作戦について3氏ともおおむね「武装勢力は直接対決を避け、同地区から逃げてしまった」との認識で一致している。ただ、ユーサフザイ、イスラム両氏は「軍の一方的な情報だけでは作戦の成果は把握できない。作戦は完全な成功とはいえない」と分析する。ユーサフザイ氏はさらに「武装勢力はゲリラ戦に入った。こうした状況で勝利するには時間がかかる」と指摘する。
 ■地上作戦は3月?
 軍は、武装勢力が潜んでいるとされる北ワジリスタン地区ですでに空爆を開始している。シャー氏は「地上作戦は今年3月以降になるだろう」と予測し、米国が早期の作戦実施を求めていることについては「北ワジリスタン地区での行動はパキスタンが決めることで、米国に左右されるものではない」と言い切る。
パキスタンで自爆テロ、死者93人に2010.1.2 17:07
このニュースのトピックス:言語・語学
2日、パキスタン北西部で、自爆テロで倒壊した家屋のがれきの中から遺体を捜索する住民(AP)
 【ニューデリー=田北真樹子】パキスタン北西辺境州バヌ地区のシャーハサンヘルで1日、バレーボールの試合が行われていた運動場が自動車を使った自爆テロに見舞われた。地元警察によると、子供を含む93人が死亡、50人以上が負傷し、運動場に面した民家20軒が爆発で倒壊した。
 運動場に300人ほどの住民が集まる中、250キロ相当の爆発物を乗せた自動車が突っ込んできて、爆発したという。
 バヌ地区は、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の拠点とされる部族地域、北・南ワジリスタン地区に隣接している。シャーハサンヘルは、地元住民が組織を立ち上げて武装勢力を追い出した町。近くのモスク(イスラム教礼拝所)では、武装勢力に抵抗する部族長らが集会を開いていた。
 今回の自爆テロは町に対する報復攻撃の可能性があり、実行犯は集会を狙ったものの厳重な警備でモスクに近づけなかったため、運動場を標的にしたのではないかとの見方が出ている。
 パキスタンでは、政府が昨年10月中旬に、南ワジリスタン地区でタリバン掃討作戦を始めてから、報復攻撃とみられるテロが相次いでおり、これまでに市民ら500人以上が死亡している。

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